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インビザラインはどこまで治せる?対応できる歯並びを紹介

インビザラインはどこまで治せる?対応できる歯並びを紹介

「目立たずに歯並びを治したい」「仕事があるからワイヤーは避けたい」という理由で、マウスピース型矯正装置のインビザラインを検討する方が非常に増えています。

しかし、インビザラインはワイヤー矯正と比べて歴史が浅いこともあり、「本当に自分の複雑な歯並びにも対応できるのだろうか?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、インビザラインは技術の進化により、かつては難しいとされていた多くの歯並びに対応可能になっています。

この記事では、インビザラインが具体的にどのような歯並びに対応できるのか、そして「難しい」とされるケースでも治療を可能にするための技術について、詳しく解説します。

 

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インビザラインが可能な基本的な歯並び


インビザラインは、特に以下のような軽度〜中程度の不正咬合(悪い噛み合わせや歯並び)に対して、処置が可能な場合が多いです。

出っ歯(上顎前突)


上の歯が前に突き出ている状態です。

対応: 軽度から中程度の出っ歯であれば、歯を奥に引っ込めたり、前歯を正しい位置に移動させたりすることで改善できます。

すきっ歯(空隙歯列)


歯と歯の間に隙間が空いている状態です。

対応: マウスピースの圧力を均等にかけながら、少しずつ隙間を閉じていきます。

デコボコ・ガタガタ(叢生)


歯が並びきらずに重なり合ったり、捻れて生えていたりする状態です。

対応: 軽度であれば、アライナー(マウスピース)を交換するごとに歯を押し広げ、きれいに整列させます。

④ 受け口(下顎前突・反対咬合)


下の歯が上の歯より前に出ている噛み合わせです。

対応: 軽度であれば、上下の歯を正しい位置に移動させることで対応可能です。

「難しい」とされていたケースへの対応

インビザラインは、アタッチメントや補助装置の技術革新により、かつてはワイヤー矯正でなければ難しいとされていた以下のような難症例にも対応可能となっています。

噛み合わせが深すぎる(過蓋咬合)

上の前歯が下の前歯を覆い隠すほど深く噛み込んでいる状態です。

難易度: かつてはワイヤー矯正が得意とする分野でしたが、インビザラインでも改善可能です。
対応: 奥歯をわずかに沈み込ませたり、前歯を押し出す力をかけたりすることで、噛み合わせの深さを適切な状態に改善します。

噛み合わせが浅すぎる(開咬)

奥歯で噛んだときに、前歯が上下で全く接触せず、隙間が空いてしまう状態です。

難易度: 矯正治療の中でも非常に難易度が高いとされてきましたが、インビザラインは有効な選択肢です。

対応: 奥歯の沈下を防ぎつつ、前歯を接触させる方向へ動かすことで改善を図ります。インビザラインの持つ「歯列全体を覆う」特性が、開咬治療に有利に働くことがあります。

 

難症例を可能にするインビザラインの鍵となる技術

インビザラインが多くの歯並びに対応できるようになった背景には、単にマウスピースだけで動かしているわけではない、様々な補助技術の進化があります。

鍵となる技術①:アタッチメント

アタッチメントとは、歯の表面に一時的に接着する、歯と同じ色の小さな突起物です。これは、インビザラインによる歯の移動において非常に重要な役割を果たします。

役割: マウスピースだけでは難しい複雑な動き(歯を回転させる、傾きを変える、引っ張り出すなど)を行う際、マウスピースと歯がしっかり噛み合う「グリップ」の役割を果たし、正確な力を歯に伝えます。

特徴: 目立ちにくい素材でできており、治療完了後に取り外します。

鍵となる技術②:IPR(歯間を削る処置)と抜歯

重度のデコボコや出っ歯の場合、歯を並べるためのスペースが絶対的に不足しています。

IPR (Interproximal Reduction):歯と歯の間をごくわずか(0.1〜0.5mm程度)削ることで、列全体で必要なスペースを作り出すことができます。

抜歯: スペース不足が非常に大きく、歯列全体を大きく引っ込める必要がある場合は、ワイヤー矯正と同様に小臼歯などの抜歯が必要になります。抜歯後のスペースも、インビザラインできれいに閉じることが可能です。

鍵となる技術③:顎間ゴム・アンカースクリュー

骨格的な改善や歯列全体を大きく動かす際には、補助装置を使用します。

顎間ゴム:上下のマウスピースにフックをつけ、ゴムを引っ掛けることで、上下の噛み合わせを調整したり、特定の歯を引っ張ったりする力を補助します。

アンカースクリュー(TADs): 歯ぐきの骨にごく小さなネジを一時的に埋入し、これを動かしたくない歯の「錨(いかり)」として利用することで、奥歯を固定源とした前歯の大幅な後退が可能になります。

治療の成否を分けるのは「ドクターの診断力」

インビザラインの技術は進化しましたが、最終的に治療の成否を分けるのは「装置の性能」ではなく「診断・計画を立てる歯科医師の技術力」です。

インビザラインの治療計画は、独自ソフトウェア「クリンチェック」を用いてシミュレーションされますが、このシミュレーションをドクターがどこまで適切に修正・調整できるかが、結果に直結します。

医師選びの重要性:インビザラインの知識や治療経験が豊富で、特に難症例の経験も持つドクターを選ぶことが、成功への最短ルートです。

 

まとめ


インビザラインは、軽度の不正咬合はもちろん、アタッチメントや補助装置を駆使することで、多くの中度〜重度の出っ歯、叢生、開咬、過蓋咬合などにも対応可能です。

「インビザラインでは無理だろう」と諦める前に、まずはインビザライン治療に精通した専門医に相談し、ご自身の歯並びが治療可能かどうか、確認することをお勧めします。

 

当院は岡山市北区でマウスピース矯正の無料相談を随時受け付けております。

ごうだ歯科グループは2025年秋現在で1000を超える矯正実績を持っており、様々な患者さまのお悩みを解決してきました。

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