あなたの歯ぐきは健康ですか?
もしブラッシングで出血したり、歯ぐきが赤く腫れたりしている場合は、歯周病の可能性があります。
歯周病とは、歯の周囲についた汚れ(歯石やプラーク)に含まれる毒素によって、歯ぐきに炎症が起こる病気です。自覚症状が少ないまま進行し、歯が脱落するだけでなく、全身に悪影響が及ぶこともあります。
本コラムでは歯周病の症状と、その危険性について詳しく解説します。ぜひご参考にしてください。
歯周病セルフチェックリスト
歯周病予防のため、まずはセルフチェックリストで自分の口腔内の状態を把握しましょう。
□歯ぐきの色が赤い、もしくは黒い
□起床時に口の中がネバネバする
□口臭が気になる
□歯がグラグラと動いている
□歯みがきをすると出血する
□歯ぐきが腫れている
□歯ぐきが痛い
□歯が長く伸びてきた気がする
いくつ当てはまりましたか? もしこの中の項目に1つでも当てはまれば、歯周病の疑いがあります。歯科医院を受診しましょう。
歯周病になるとどうなる?
歯周病になると、はじめは歯ぐきが赤く腫れる、出血するなどの症状が表れます。
さらに症状が進行すると、歯が植わっている骨(歯槽骨)が溶け、最後は歯が抜け落ちてしまいます。
進行段階別の歯周ポケットの深さや症状は次の通りです。
・歯肉炎(歯周ポケット2~3mm):歯ぐきに炎症が起こる
・軽度歯周炎(歯周ポケット3~5mm):歯周病菌が歯周組織に侵入し、歯槽骨や歯根膜の破壊が始まる
・中等度歯周炎(歯周ポケット4~7mm):歯槽骨が半分ほど破壊され、歯の動揺がみられる
・重度歯周炎(歯周ポケット6mm以上):歯槽骨が半分以上破壊され、歯の動揺性が高まる
歯周病の初期段階は、ほとんど自覚症状がありません。このため、かかりつけの歯科医院で定期的に検診を受け、歯周病の早期発見・早期治療に努めましょう。
歯周病の危険性
歯周病の恐ろしさは、進行すると歯が脱落してしまうことだけではありません。
下記のように、口腔内だけでなく全身に悪影響を及ぼす可能性があります。
・心疾患(感染性心内膜炎・狭心症・心筋梗塞など)
・脳卒中
・糖尿病
・低体重児出産・早産
・気管支炎・肺炎
糖尿病は歯周病のリスクを高め、進行を早めることが明らかになっています。一方、歯周病は糖尿病の血糖コントロールを困難にすることが知られているため、糖尿病の方はより歯周病に気をつけなければなりません。
歯ぐきのお悩みは当院にご相談ください
歯周病の予防は口腔内だけでなく、全身の健康を維持することにもつながります。まずは歯科医院で定期検診を受け、今の口腔内の状態に合ったオーラルケアを実践しましょう。
当院では、丁寧なカウンセリングの後、患者さま一人一人にあったプランを立てて治療に臨みます。
さらに、「歯医者さんは苦手…」という方も気軽にご来院いただけるよう、無痛を目指した治療を行っております。もしお口のことでお悩みがあれば、遠慮なくご相談ください。
Q1:歯周病の予防方法を教えてください。
A1:正しい歯磨きと、生活習慣の改善です。お口の中の状態は一人一人異なるので、まずは歯科医院で定期検診とブラッシング指導を受けましょう。生活面では、アルコールや喫煙を控え、栄養バランスのとれた食事や質の良い睡眠を心がけましょう。
Q2:歯周病には何歳頃から気をつければよいでしょうか?
A2:歯周病の原因は、歯垢や歯石に含まれる歯周病菌です。そのため、歯が生えた時点から気をつけるべきです。